毛蟹
■毛蟹とは
毛蟹とはエビ目・カニ下目・クリガニ科に分類されるカニの一種で、主に北西太平洋の沿岸域に広く分布する大型のカニで、食用に漁獲される。別名「大栗蟹」(オオクリガニ)とも呼ばれます。
■毛蟹の生態
毛蟹は最大で甲長120mmに達し、オスの方が大型になる。全体的にずんぐりした印象で、体は全身が淡赤褐色で、体を覆う殻はあまり硬くはないが、短い剛毛が密生している事から毛蟹と呼ばれる。甲羅はわずかに縦長の円形で、歯のような棘が両眼の間に4つ、甲羅の側面に7つある。歩脚は太く、甲羅と同様に短い毛と棘が密生する。
毛蟹は水深30-200mほどの、浅い海の砂泥底に生息していて食性は肉食性で、多毛類、貝類、他の甲殻類、小魚などのベントスを捕食する。一方、天敵はオオカミウオやミズダコなどである。
毛蟹繁殖期は春で、冬に繁殖を始めるものも少数存在する。メスは交尾後に産卵し、産んだ卵は他のカニと同様に腹脚に抱えて保護する。ただしケガニは孵化するまで1年かかり、メスは通常隔年で産卵する。また、メスは隔年でしか脱皮できないため、オスより成長が遅れる。繁殖力も極めて低く、乱獲されるとなかなか漁獲量が回復していない。
■毛蟹食用
毛蟹はタラバガニ、ズワイガニと並んで冬の北海道の美味とされる。基本は塩茹でや焼き物、缶詰などに加工され、身をほぐして色々な料理に使われる。ズワイガニやタラバガニに比べると体が小さく可食部も少ないが、食味に大変優れ身に甘みがあり、カニミソの量が多い。足の部分よりも内側に身がたくさん詰まっている。冬の北海道を代表する食材となっていてお正月に毛蟹を食べる人も多い。
